壁面緑化を検討しているなら目的に合わせて種類を選ぼう

コストを抑えるのに便利な付着性植物

ヘデラやオオイタビといった付着性植物は、コストを抑えて壁面緑化をしたいという場合に向いている植物です。付着性植物は壁面に直接根を這わせていく性質を持っているため、補助材やプランターなどを用意しなくても苗さえあれば壁面緑化することが可能です。ただし、どうしても根を這わせるのが困難な場所には、繊維マットなどの補助材を用意する必要があります。また、コスト面では優れていますが付着根が外壁を痛める可能性があるので、壁面緑化する際には注意も必要です。

建物への影響を抑えることが出来る巻つる性植物

トケイソウやノウゼンカズラなどの植物は巻つる性植物に分類され、壁面緑化にも広く使われている植物です。巻つる性植物は名前の通りつるを巻き付かせて成長していくため、ワイヤーやネットなどの補助材を必要とします。補助材を設置するのにはそれなりのコストがかかるので気軽に壁面緑化することは出来ませんが、補助材に登攀するという性質なので建物には直接影響を与えることがありません。そのため、建物が汚れたり傷んだりすることを懸念する場合には巻つる性植物は適しています。

初心者でも気軽に行える一年草

朝顔やヘチマ、ゴーヤといった一年草も壁面緑化に使用される植物です。これらの植物は丈夫で育てやすいという特徴があり、多くの場所で壁面緑化に使われています。一年草は冬には枯れてしまうため、ステンレス製の高価な補助材を必要としません。園芸用の補助材でも十分に壁面緑化をすることが出来るため、費用もかからず初心者であっても気軽に行うことが出来ます。

壁面緑化とは、景観形成やヒートアイランド対策・騒音軽減などを目的として、ビル・高層住宅の壁面を植物で覆うことです。